日本から穴を掘るとブラジル。オリンピックでも土管でブラジル行ったしね。
な~んて思っていたアナタは今話題の対蹠地マップ「AntipodesMap」でダブルチェックですぞよ。
…ね? 裏側はブラジルというか、どちらかっていうとアルゼンチン沖の海ではないですか。穴掘ってブラジルに辿り着けるのは47都道府県で唯一、沖縄だけだったのです。どうしてもブラジルに出たい方はまずはスコップ持って沖縄。覚えておきたい日本人の常識ですね!
…とまあ、このような発見があるため対蹠地マップは数年おきぐらいに話題になります。「へー」がひと通り行き渡って数年待つと血が入れ替わるとでもいうんでしょうか。今週もHuffington Post創業者の下記ツイートで話題が復活し、検索クエリが上限に達しサイトは瞬殺となりました。翻訳段階ではまだ復活の兆しもありません。
If you were to dig a tunnel straight through the Earth, here is where you would end up https://t.co/1hyRkCMOjspic.twitter.com/PRBLYnE4zS
— Max Galka (@galka_max) July 17, 2017
サイトがダウンと聞くと余計に知りたくなるのが人情というものです。さっきまで地球の裏側なんてどうでもよかったのに、無性に知りたくてしょうがなくなってる自分がいたりしません? 私もです。
幸い対蹠地(たいせきち、たいしょち。2つの読み方がある放置っぷりが素敵な日本語。地球の裏側を指す。英語ではantipode)は手動で簡単に計算できます。東京を例にとって説明しますと…
東京はだいたい北緯35度、東経140度
緯度は数値まんまで南北反転すればいいので、南緯35度。
経度は西に140度戻ってさらに西に40度進むと180度反対側なので、西経40度。
こたえ: 南緯35度、西経40度
おー、そう言えば中学校ぐらいでやったな! 180から引いた値で、東を西にするんだっけ…なんて懐かしさもありますわね。
ちなみに欧米の人は「地球の反対側は中国」と思って育ちます。だから、たとえばニュージーランドだとわかると「思いっきり白人の英語圏じゃん!」となり、海とわかるとそれはそれでちょっとがっかりするみたい。日本と一緒ですね。Diggでも「どうしても中国に出たかったらアルゼンチンから堀れ」と紹介しています。
また、北半球の人は「地球の反対側はオーストラリア」というイメージも持っており、対蹠地のantipodesを大文字にするとそのままオーストラリアって意味で使われたりもします。しかし、オーストラリアはどこから掘っても海に出る一番大きな大陸なので対蹠地の陸地はないのでした。
Image: antipodesmap via IFLScience
Source: Max Galka、AntipodesMap、IFLScience、Digg
(satomi)