Appleがマップアプリ向けARで特許取得。車でも使えたらさらに便利そう

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Appleがマップアプリ向けARで特許取得。車でも使えたらさらに便利そう

セカイカメラ的な。

FacebookはOculusを買収したり「ソーシャルVR」のコンセプトを発表したりとVRへとまい進していて、MicrosoftはHoloLensを開発しMR技術を拡張しています。その一方で、AppleはARを推してると言われていました。今回、まさにそれを裏付けるような特許情報が発表されました。

Apple Insiderによれば、Appleが申請していたAR関連の特許が新たに承認されました。米国特許商標庁(USPTO)には、「Augmented reality maps」と題して、その特許の詳細が公開されています。

この技術を使うと、たとえば街の風景にiPhoneのカメラをかざせば、トップ画像みたいな感じで、ランドマークとか建物とか道路とかの名前や説明がリアルタイム表示されるようです。

iPhoneが地面に対して立ってるのか、横に寝てる(45度以下)かを自動で判断して、マップアプリの鳥瞰図的なビューからARのビューにシームレスに移行できるように考えられてもいます。鳥瞰図で見ると、下の図にあるように「今画面に映るのがどの方向か」が表示されて、知らない場所でも方角がすぐにわかりそうです。


161110_applear2.jpg

単に情報を表示するだけじゃなく、もっと複雑な使い方も想定されているようです。たとえばナビゲーション機能を使っているとき、リアルタイムの風景の上に、曲がり角が表示される、みたいなイメージです。

Apple Insiderでは、それを車載のヘッドアップディスプレイで使えれば革命的だと言っています。たしかにカーナビ使ってるとき、「150メートル先」の曲がり角が次の角なのかその次なのかわからなくて曲がり損ねたりするので、風景の上に直接「ここで曲がるんだよ!」って表示してくれるとすごく助かりそうです。

とはいえ、特許はあくまで特許なので、何らかの形で製品化するのかどうかははっきり言えません。でも今になってもAppleからAR、VRに関してはっきりした方向が打ち出されていないことからすると、そろそろ何か具体的なものを見せてくれたっていい気がしますね。

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image by USPTO
source: USPTO, Apple Insider

(福田ミホ)