何これ変! 高いし! …あれ、いいじゃん…?
Kindleに驚かされるなんて予想してませんでしたが、Kindle Oasisにはやられました。それもいろいろな意味で。デザインは変わってるし、290ドル(日本向け3万5980円)からという価格もショッキングでした。
Kindle Oasisは噂にもあった通り、Kindleの8年の歴史上で類を見ない変てこなデザインです。背面に本体の3分の1くらいの幅のふくらみがあり、それ以外の部分は厚さ3.5mmになっています。ただこのボコっとした部分にプロセッサとバッテリーが入っていて、グリップとしても機能します。なので、重たい部分が手の中にすっぽり収まるようにできてるんです。
これまで僕はKindle Paperwhiteを使ってきて、片手で持ちにくいと思ったことはありませんでした。それでも、Kindle Oasisはまるで手の中で消えるかのように感じます。131gとものすごく軽く、手で持つと、もうそこに存在しないかのようです。さらに、ちょうど親指が来る部分にページをめくるための物理ボタンがあるので、片手持ちがますます楽になります。ディスプレイはPaperwhiteと同じくきれいです。
もし片手が疲れたり、そもそも左利きなんですけどって場合も、Kindle Oasisは左右どちら向きでも使えます。加速度センサーが内蔵されているので、ディスプレイの向きに合わせて表示方向が自動で変わるんです。

ただ多くのガジェットと同様、Kindle Oasisはコンパクトで軽い分バッテリーの保ちは犠牲になってます。なのでKindle Oasisには、専用のバッテリー内蔵カバーがもれなく付属しています。Kindle Oasisとこのケースはマグネットでくっつき、バッテリーが本体背面の薄い部分を埋めてきれいな直方体になります。

デザインは変てこながら、Kindle Oasisは満足度が高いプレミアムデバイスになりそうです。ただ、プレミアムすぎるかもしれません。何しろKindleもKindle PaperwhiteもKindle Voyageも、日本では8980円、1万4280円、2万3980円と、ずっとお手頃ですからね~。本当に年がら年中Kindleを読んでいる人でもないと、これに3万5980円っていうのはちょっと微妙かもしれません。価値がないってわけじゃなくて、その価格に見合うかどうかってことです。もちろんその微妙なところはちょっと触っただけじゃわからないので、しばらく使ってのレビューが必要だと思います。
Kindle Oasisは現在プレオーダー受付中で、発売は4月27日です。



Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(miho)