アイディア性に優れたアイテムを次々と発信しているCEREVOの「Live Shell」がすごいのですよ。USTREAMやニコニコ生放送などの映像配信って、なんか面倒そうだよね? 「Live Shell」はネット配信が簡単にできちゃうアイテムなんです。
これって何?
カメラと「Live Shell」、そしてネット回線だけでUSTREAMやニコニコ生放送、YouTube liveにLivestream、そしてユーザーが独自で用意したサーバーでの動画配信が行えるアイテムです。
※USTREAM以外はファームウェアのアップデートが必要
何がすごいってあなた。今までは画板のような板にノートPCを載せつつ、USB WEBカメラをつまんで被写体に向けて撮影しなければなりませんでしたが、事前の設定が必要とはいえ、パソコンなしでライブな映像をお茶の間にお届けできるようになります。
どんな人に使ってほしい?
動画配信に興味がある人はもちろん、サークル単位、企業の部署単位で仕入れるのもアリです。
個人的には大雪山旭岳の麓に住むうちの親父に使ってほしい...。一眼デジカメで見た映像をそのまま配信できますから、カメラ好きなおじーちゃん世代にもハマりそうな予感がしますなー。
デザイン
シンプルなデザインとまとまった入力端子。先端が薄くなっているのでポケットにも入れやすい。三脚穴がついている点もGOODです。
使い方
パソコンなどでコントロールサイトの「Dashboard」にアクセス。アカウントと「Live Shell」、そしてネットワークの設定を行ったら、あとは「Live Shell」のHDMI端子にビデオカメラやデジカメを接続するだけ。音声にもこだわりたい人は、マイク端子も活用しちゃいましょう。
そうそう、HDMI入力はVGA、480p、576pに対応しています。コンデジだと映像再生時しかHDMI出力しないものが大半なので、それらはOUT。一方、デジタル一眼はHDMIによるライブ出力が可能な製品ならたいていはいけますね。とりあえずD700と5D Mark IIはOKでした。
HDMIがついたビデオカメラもほとんどOKでしょう。
実は、今回ギズ編集部の河原田くんが「Live Shell」を使って初のUSTREAM配信にチャレンジ(記事執筆当時)してみたんですが、「ほんまに初めてやったんですけど、こんなに簡単なら積極的にUSTREAM企画をやってもいいなぁって思えましたよ」とのこと。映像配信の敷居を低く感じられたみたいですよ。
ここが「Live Shell」のベストなところ!
簡単さ。それに尽きます。設定後は「Live Shell」の電源を入れたら即配信状態となるので、こういった機器の扱いに慣れていない方でも大丈夫です。追記するならHDMI端子の存在感ですねえ。レンズにも撮像素子にもこだわったカメラが使えるので、PC WEBカメラとはひと味違う高品質な映像を配信できます。
もちろん有線LANコネクタも備えています。室内で配信するなら、フレームレートも上げられますし、FTTH・ADSLを使うのが安定です。
あああ忘れてた。乾電池で駆動する設計にもヤラれました。コンビニで手に入る電源だし、エネループもそのまま使えます。専用バッテリーで設計した場合と比べると本体が大きく、重くなってしまいますが、製品の方向性としてボディサイズのダイエットよりも利便性の高さのほうが重要ですし。
残念なところ
あくまで配信専用のアイテムのため、この機器だけでは視聴者の皆さまからお寄せいただいたコメントを見ることはできません。チェックするにはスマートフォン、タブレット、PCが必要です。スマートフォンを固定するアームバンドとかあるといいのかな。
またHDMIキャプチャーボードを用いたような、大がかりな配信システムと比べると画質は悪いです。入力解像度が480p前後なので仕方ないんですけどね。
その他
以前紹介したエクストリームなカメラ「GoPro HD HERO2」 外部マイクで配信してみたのですが、いい感じ。広角に強いカメラの魅力を再確認できる、いい周辺機器でもありました。
買いなのか!?
「これを買ったら楽しそう。楽しめそう」という期待感を抱かせてくれるアイテムに弱い僕としては、自分へのプレゼントとして買っちゃったくらいです。惚れた。
皆さまにお勧めできるかといったら...HDMI端子つきのデジカメとモバイルルーターを持っている人にはプッシュしたいですね。
あとはやっぱり赤ちゃんのいる家庭に1台! USTREAMだからといって多くの人に映像を見てもらう...なんて考えに捕らわれる必要はないですよ。地方にいるファミリーだけに、リアルタイムでハイクオリティな映像を届けられるメリットは想像以上に大きいですよ。
Live Shell[CEREVO]
(武者良太)