【レビューモード】触ってわかった。独特デザインの「Arc Touch mouse」が持つノマド力

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    【レビューモード】触ってわかった。独特デザインの「Arc Touch mouse」が持つノマド力

    トラックボール派もトラックパッド派もいますけど、PC操作の基本はやっぱりマウスですよね。

    ということでマウスの時間です。蛇じゃないです。使徒じゃないです。マイクロソフトのArc Touch mouseです。それも4月6日に発売になった新しい「Oh Joy」カラーリング仕様にご登場いただきますよ。

    普段ぼくはWindowsなThinkPadにアップルのMagic Mouseというなんとも背徳感な装備で仕事してるんですが、はじめてArc Touch mouseを使ったレビューをお届けしますね。

    これって何?

    Arc Touch mouseは独特なデザインが特徴的なワイヤレスマウスです。アーチ型の形状と優れた携帯性が売りのArc Mouseのフォルムを、だいたいそのまま引き継いで、よりスリムに、よりスタイリッシュになっています。使うときは携帯性に優れたまっすぐで平らな形状から、本体をパキッと弧を描くかたちにして使います。持ち運ぶときは弧のかたちになったマウス本体を、またまっすぐにパキッと変えてあげるだけ。これは同時に電源のオンオフにもなっていますよ。裏面にはUSBレシーバーがくっつくようになっているので、持ち運びには相当便利なようにつくられてますね。

    デザイン

    独特な形でいわゆるオーソドックスなマウスのデザインとは違うということがすぐわかりますね。少し虫のようにも見えてきます。中央に見える銀色の部分はタッチストリップと呼ばれるスクロールの際に使われるところ。物理的には無段階なのですが、スクロールすると人生ゲームのルーレットのような音と振動で段階的なフィードバックが得られるのが特徴です。

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    裏側は単4電池2本を入れるスロット、それから真ん中にある印はUSBレシーバーをくっつけておく場所の目印です。カラーリングは今回のOh Joyのほかにも4色、ブラック ダイヤモンド、ホワイト モザイク、レッドキルト、ブラックが用意されていますよ。

    使い方

    まずはUSBレシーバーをWindowsパソコンのUSBポートに挿しましょう。対応OSはWindows 7、Windows VistaとWindows XP(32ビットのみ)です。挿せたら次はArc Touch mouseに電池を入れてから本体をパキッと弧を描く形にして電源オンです。あとはそのまま待っていればドライバーのダウンロードとインストールが行われるはずなので、しばしお茶でも...。1~2分で使えるようになるはずですよ。あとはあなたの思い通りに操っちゃってください。

    ここが「Arc Touch mouse」のベストなところ!

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    やっぱり独特なデザインがいちばんいいところです。デザインなので主観なところがありますが、ほかのマウスとは違うってとこで「みんなと一緒はイヤ!」って人は間違いなくマウス選びの候補に入れられますよ。

    それから持ち運びのときに平らなデザインになることと、本体にUSBレシーバーがくっつくところは持ち運ぶ機会が多い人にはすごく助かる点だと思います。小さいサイズの丸っぽいマウスはたくさんありますが、イメージしてみるとバッグに入れるときって平らな形のほうが入れやすいと思うんです。ここはかなり強みですね。

    それから忘れちゃいけない、マウスとして重要なポインティングも正確な印象を受けました。本体が93gと軽いことも手伝ってポインティングは素早く正確にできますよ。

    残念なところ

    最初にArc Touch mouseを手で包んだときに感じた本体の弧の高さは、本体を持つ、掴むというより、包むくらいに感じました。そのくらい高さがある弧の形になるんです。手のひらの真ん中あたりを意識的に押し上げられている感覚がしてマウスの前後の動きのときに操作しにくいと感じました。その影響なのか最初だけでしたが、腕の普段つかっていない筋肉に「くる」感じでしたね。

    それから、クリックするのにちょうどいいスイートスポットがちょっと遠いような気がしました。指が届いているところだとクリックできない、ということが何回もあります。オフィスに偶然Arc Touch mouseを使ったことのある人がいたんですが、その人も同じことを言っていましたね。少なくともぼくの手は小さいほうではないので、女性が使うときは意識して手を前のめりにする感覚が必要かもしれません。

    ヘンなところ

    デザイン! これは独特・特徴的と言うか、ヘンと言うか、人によって判断が変わるところですね。

    買いなのか!?

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    デザインにこだわる、外でもマウスを使いたいノマドな人には「こういうのがあるよ」っておすすめできます。外回りの多い営業さんなら、お仕事のお供に使うマウスを持ち運びに便利なものにするというのもいいかもしれませんよ。MacBookのように使いやすい大きなトラックパッドがついているラップトップもありますが、Windowsはまだそうでないものが多いですし、トラックボールを外に持ち出すのもカバンのなかがかさばりそうですからね。

    ただやっぱり使いごこちがいただけないなぁと。マウスは長時間触れるものだからこそ、こういうところに気を配りたいですよね。手の大きい自信のある人以外は、お店でいちど触って検討したほうがよさそうです。

    実はぼくの「WindowsでMagic Mouse」って環境は、会社にマウスがなかったので「とりあえず」ってことではじめたんですけど、そのままずるずる来ちゃってて。今回Arc Touch mouseを使ったら、やっぱマウスって日ごろの作業の効率とかストレス加減とかに影響するなぁってつくづく感じたので、この機会にマウスの見直し考えようと思いました。

    Microsoft Arc Touch mouse

    (鈴木康太)